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国立西洋美術館は今年で開館50周年。 オメデトー!

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コルビジェが基本設計を手がけ、その弟子である坂倉準三らが形にしたこの建物は、
2007年には国の重要文化財に指定されている。

西洋美術館を含むコルビジェ建築を世界遺産に!と日仏で盛り上がっていたようだけど、今年はあっさり却下されましたな。東京でオリンピックを!ってのと展開が似てるね。


「ローマ帝国」を堪能した後、あまり時間がなかったので常設展をさくっと見ようかなーーーと思ったら、、、、すごい数で驚いた。東京の美術館の常設展ってスゴイ!

じっくり見る気力も時間もないので早々にあきらめて流し見してみた。

なんとこちらの常設展、個人撮影OKらしいんだけど、よそからの借り物はNG。
いちいち確認するのも面倒なので、基本は「建物探訪」モードで。。。
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左は常設展の入り口部分で「19世紀ホール」と呼ばれている空間。
吹き抜けで上からロダンの作品を見下ろせる。
右は中庭。うつくしー。

円形の照明がモダンだ。50年前のデザインとは思えないねえ。 (・・・って、最近のものだったりして)
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階段を登った左上の明るい部屋はかつて「館長室」だったらしい。
今は階段も立ち入り禁止だし、館長室もライティングの役割しかないけど。
あの階段に登ってみたくて仕方なかった。

近代美術も充実してて、かなり圧倒された。
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ここの常設展は旧川造船所の初代社長、松方幸次郎が私財を投じて集めた「松方コレクション」がもとになっている・・・という話は有名だけど、実はもともと松方氏が集めたコレクションはもっともっと沢山あったということを今知った。

松方コレクションはイギリス、フランス、日本の3カ国で保管されていて、松方氏は日本に西洋美術館を作ろうと構想を練っていたんだけど、1927年の大恐慌で会社が経営破たん。国内のコレクションは散逸してしまい、さらにロンドンで作品を保管していた倉庫が火災にあって焼失したりと、踏んだり蹴ったり。唯一、パリに保管されていた作品はナチスの押収を免れたものの、結局はフランス政府に国有化されてしまう。戦後、吉田茂内閣による粘り強い返還交渉の末、1951年のサンフランシスコ講和会議で返還されることが決まった。

これでメデタシメデタシ・・・かと思いきや、フランス政府はゴッホやゴーギャン、ルノアールなどのフランスにとっても重要度の高い20点の作品については、返還を拒否。あげく、「これは『返還』ではなく『寄贈』だ」とフランスが主張したため、「寄贈返還」という妙ちきりんな言葉で返還された。
このとき、フランス側が返還の条件として出したのが「松方コレクションを収蔵するための美術館を設立すること」。 これが国立西洋美術館の建設のきっかけとなった。

しかし、あまりにもひどい話だ。
そもそも、松方コレクションは松方氏が私財を投じて集めたもの。
日本の国有財産は連合国が没収するけど、個人の財産はその持ち主に返還するというのがサンフランシスコ平和条約の取り決めだった。
これを無視してぶん取った20点もの作品をルーブルやオルセーに飾り、もとの持ち主に返すものを「プレゼントだ」などと言ってのけるだなんて、泥棒にしても厚かましすぎやしないか?

国立西洋美術館の設計をフランス人建築家であるル・コルビジェに決定するにあたっては、フランスとの返還交渉を少しでも有利に進めたい日本政府の思惑が働いたという側面もあるそうだ。

それでも、西洋美術館の建設自体はいいことだったと思うし、こうした背景がコルビジェのグランドデザインの良さを損なうことはないのだけど。


とまぁ、国が美術館ひとつ建てても惜しくないほどの松方コレクション。
ところが松方幸次郎氏自身はそれほ芸術への造詣が深かったわけではないそうだ。
興味本位で絵画を購入したら、なんとなくハマってしまって、気がついたら収集しまくっていた・・・だなんて、なんだか男子っぽい収集癖ともとれそうな話。
画商や周囲がすすめるままに買ったのでコレクションに偏りがなく、結果的に「国立西洋美術館」の名に恥じない作品群になっているそうだ。

ご本人的には、「気がついたら『ノブレス・オブリージュ』やっちゃってた」ってかんじなのかしら?(笑)



コルビジェ建築を見に西洋美術館に行こうという人向けに、簡単なパンフレットが用意されているので、これをもらってから常設展を鑑賞するとよいです。
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ちなみに、ミュージアムショップはかなり残念な出来。。。。
ロダンの「考える人」手ぬぐいも、いまいちピリッとしなかった。
もう少し頑張ってほしいなぁ。
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上野の西洋美術館に「古代ローマ帝国の遺産-栄光の都ローマと悲劇の街ポンペイ」を見に行った。

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意外と展示物が少ない気もしたけど、フレスコ画とCGで古代のポンペイを再現したムービーがなかなかよい出来で美しかった。
以前、ドキュメンタリーでポンペイ消滅の日を再現したのを放送してて、あれはあれで面白かったけど、ポンペイを「悲劇の都市」ではない形で再現していた点が新鮮。

私はどちらかというと帝政ローマよりも、共和政ローマの時代の方が好きで、スキピオ・アフリカヌスなんてマイヒーローと言っても過言ではありません。

カエサル後の帝国はちょい混迷気味でいただけない部分もありますが、それでもローマ人は日本人がシンパシーを感じるポイントをいっぱい持っているなぁーとしみじみ思った。
バランス感覚とか、質実剛健さ、風呂好きなところも。(笑)

そういう意味で最も印象に残ったのが、金箔が貼られた足の彫刻(足しか残ってなかった)。
これ、もともとはキンキラキンだったのが、経年劣化で金箔が剥げたのかと思ったら、どうもわざわざ傷をつけて華美にならないように加工していたらしい。
渋いことするやん!と感心してしまいました。

12月13日まで開催中。
遠方の人はこの企画展だけじゃなくて、上野タウンアートミュージアムとか、何か他のイベントとセットで行くのをおすすめします。
上野公園散策帰りに湯島の「みつばち」を通りかかってしまった。

こちら、なんと小倉アイス発祥の店らしい。


「発祥」という言葉と風にはためく「小倉アイス」の旗にやられてしまった。
小倉アイス(ふつう)200円。
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甘さひかえめですんごい美味!
粒入りのゴージャス版もあるらしいけど、私的にはノーマルでじゅうぶん。
ちなみに、粒入りゴージャス版(250円)は、はなまるの「おめざ」で宇津井健が紹介してたらしい。

2時間のウォーキングが半分くらい台無しか!?
美味かったからいいけど。



甘味処 みつばち

東京都文京区湯島3-38-10
03-3831-3083
営業時間:10:00~21:00 (喫茶は10:30~20:00)
定休日:無休
上野の森美術館を出て、とりあえず外周をぐるーっと散歩。

コルビジェが設計した国立西洋美術館と科学博物館(の裏)。
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国立西洋美術館はちょうど50周年で「ル・コルビジェと国立西洋美術館」展をやってる。
ああ~これも8月末までと思ってたら見逃しそうやなぁ。確か森美術館でもコルビジェだったよね?
いつかコルビジェデーを作って一気に観にいこかな。
世界遺産登録キャンペーンの一環でやってるんだろうけど、登録見送りらしいですな。
ま、個人的にはそう簡単に世界遺産になんかせんでもええんちゃう?と思いますが。

同じく国立科学博物館のクジラと東京国立博物館。
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ほんと、美術館やら博物館やら・・・いったい何個あるねん!とツッコミたくなる。

噴水を横目に旧東京音楽学校奏楽堂へ。
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重要文化財だけあって、よーくメンテされた実に美しい建物。今度コンサートに来てみよかな。
そして、まだあった美術館・博物館シリーズ。東京都美術館。
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急に子供濃度がUPしたなと思ったら、それもそのはず、上野動物園。
その向かいに花やしきよりもさらに小さい遊園地もどきがある。アメリカのお祭りみたい。
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幼少のころ、「かわいそうなぞう」で号泣して依頼、なんとなく動物園は苦手だ。
行けば楽しいんだろうけど、パンダもいないしなぁ。

だんだん森が深くなってきたところで、上野精養軒と花園稲荷神社が登場。
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どちらも、ちょっとミステリアスな雰囲気をかもしだしていて、都会のど真ん中とは思えない。
ちなみに上野精養軒の屋上ビアガーデンはおすすめです。木々と不忍池を眺めながらビール、最高。

そうそう、この時期は蓮が咲いてるんだけど、昼間はほとんど見れない。
早起きして早朝に行くとすんごいきれいらしいので、近いうちに行かなければ・・・と思うものの、
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近所だというのに、どうも実現しなさそうだ。

その後、湯島からぐるりと回って帰宅。はーーええ運動になった。

上野公園ってすごいな。
土曜日の午後、珍しく雨も降ってないし、ほどよく曇っていたので、
ふと思い立って上野公園を一周してみることにした。

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けっこ近いのに、散歩目的で来るのは初めてかも。

西郷さんにコンニチワ。
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かなり人出も多くて、美術館や博物館ついでの人、家族連れ、カップル、観光客から不審者寸前の人まで、ほんとに雑多な人たちがいる。

こっちに引っ越してくるまで上野公園なんて来たことがなかったので、
当時の私の中では「上野公園=イラン人がテレカ売ってる」というイメージのまま時間が止まってたんですが。(笑)
もちろん、今はイラン人もホームレスもいない。


さて、いきなり上野公園に行こうと思ったのは、上野の森美術館の「ネオテニージャパン」がもうすぐ終わるから。

東京は行きたい展覧会も多すぎて、「来月行こう、来週行こう・・・」と思ってるうちに行けずじまいのことも多いんだけど、さして思い入れもないのに限って行けたりするんだな、これが。
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「ネオテニージャパン-高橋コレクション」は、精神科医の高橋龍太郎氏が集めた現代美術作品のコレクション。

絵画、造形、インスタレーション、映像など、現代美術ならではの多彩な表現手法で、80点の作品が展示されていた。超有名どころだと、村上隆や奈良美智なんかの作品もあって、なかなか見ごたえあり。・・・つっても、この美術館は小さいので、はっきり言ってあっという間におわるけど。
ちなみに、こちらのサイトでかなりの数の作品を見れます。

個人所蔵の展覧会ってコレクターの人となりが見えておもしろい。
やはり高橋氏は精神科医だから、人の心の闇や若者独特のセンス・価値観に興味があるんだろうなと思う。イカン、久々に高橋源一郎の『ジョン・レノン対火星人』を読みたくなってしまった。

しかし、こういう現代アートって正直「ナンジャコリャ?」って思うものが多いし、「えっ、今のって作品やったん?」と後から振り返ってしまうこともしばしば。

面白かったのは、展示室を移動する途中、壁の変な位置に電源の配線ボックスが出っぱってたんだけど、思わずそれを「ん?もしやこれも『作品』なのかっっ?」と思って凝視していたら、後ろから来た人も立ち止まって凝視しだしたこと。
結局、ただの配線ボックスだったんですが。(笑)

こういう照れくさい出来事も、現代アートならでわ・・・ですな。


さて、本格的に公園歩きでもするか。
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